NO.272「地獄の火クラブ」

<「汝の欲するところをなせ」>

 これはSMクラブの名前ではない。
 *”地獄の火クラブ(Hellfire Club)”は、18世紀に存在したというイギリスの秘密結社のことである。
 後には財務大臣にもなった放蕩貴族、フランシス・ダッシュウッド(Francis Dashwood)が主催し、実際には、テムズ河畔のメドナムの古い修道院跡に、遊びと快楽のための一大殿堂を作ったのである。

 特に気に入ったのは、その入口の門に
「汝の欲するところをなせ」
という標語を記した額が高々と掲げられていたということである。

*”地獄の火クラブ”
 参考文献:「妖人奇人館」 
 著者:澁澤龍彦 出版社: 河出書房新社
 占星術師や錬金術師、魔術師、サギ師に殺し屋…。世には実に多くの妖人、奇人が存在する。数々の奇行とスキャンダラスな行為で世を煙に巻き続けた歴史上の人物を軽妙な語り口で紹介するエッセイ集。ノストラダムスやカリオストロ、パラケルススなど、「超一級」の神秘不可思議な男達が大集合。(「BOOK」データベースより)

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<生 黒ミサ>
「黒ミサ 森咲めぐみ」
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<サドに通じる??>
 この標語の言葉の純粋さは、マルキ・ド・サドの*「悪徳の栄え」*「ソドム百二十日」に通じるものがあるのではないだろうか。
 メドナムには、フランシス・ダッシュウッド他、男達は誰でも名前だけは知っているサンドイッチ伯爵等の貴族、牧師、詩人、代議士等当時の社会的地位のある人物が数多く集まり、女達は娼家から集められたというが、時にはマスクで顔を隠した上流婦人や貴族の娘も入っていたという。
 彼らはキリスト教に対するタブーとしての黒ミサを行い、思いのまま乱交にふけったというのだ。

*「悪徳の栄え」
悪徳の栄え〈上〉 (河出文庫)
著者:マルキ・ド サド 訳:渋澤 龍彦 出版社: 河出書房新社
美徳を信じたがゆえに悲惨な運命にみまわれ不幸な人生を送るジュスティーヌの物語と対をなす、姉ジュリエットの物語。妹とは逆に、悪の哲学を信じ、残虐非道のかぎりを尽しながら、さまざまな悪の遍歴をかさね、不可思議な出来事に遭遇するジュリエットの波爛万丈の人生を物語るこの長大な作品は、サドの代表作として知られ、サドの思想が最も鮮明に表現された傑作として知られる。(「BOOK」データベースより)

*「ソドム百二十日」
ソドム百二十日 (河出文庫)
著者:マルキ・ド サド 訳:渋澤 龍彦 出版社: 河出書房新社
 時はルイ十四世治下の末期、「黒い森」の人里離れた城館で、悪名高き権力者プランジ公は弟の司教と友人二人を交え、彼らの絶対的権力に隷属した四十二人の男女とともに百二十日間にわたる性の一大饗宴を催す。強姦、男色、拷問、スカトロジー、虐殺という狂気の乱舞。性倒錯の総目録ともいうべき恐怖と戦慄のサド版“デカメロン”。(「BOOK」データベースより)

 さて、現代の”地獄の火クラブ”はいずこに???・・・

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参考:Les Cultes Des Goules
   サド那智が奴隷女に足を舐めさせる理由
   まさに女形対決! 『サド侯爵夫人』