<身体を与えて慰めるという行為にまで走ってしまう>

 去る9/21から、本ブログ主宰川口青樹(カワグチセイジュ)著による
SM・歴史・海外短編小説集「充実の被虐」SM・歴史・海外短編小説集「充実の被虐」
の発売が開始された。
 
 主タイトルとなっている
「充実の被虐」は、
 ”毎日違う男のM女として仕え一方では厳しく生徒指導を行う女の正体は・・・”
という内容だが、実はこんな話が題材になっている。

 ○○子は、とても面倒見のよい介護士だそうで、誰にも好かれた独身女性だったそうな。
 アパートで独り暮らしなのだそうだが、毎日聞こえてくる彼女の喘ぎ声に、隣の住人が驚いていたそうである。
 しかも、さらに驚くのは、彼女のアパートに出入りしているのが、同じ男ではなく、毎日違うのだそうだ。
 隣の住人と云うのが、未亡人だそうで、ある日、○○子を訪ねたそうである。
 そして、彼女に聞きただすと、男達は、新聞配達人、牛乳配達人、スーパーやクリーニング店の店員、生命保険の勧誘員、中には道で倒れていたホームレスだったりというように確かに別人とのことだった。
 では、なぜそのようなことになったかと言えば、彼女は元気のない人を見るとつい面倒を見たくなり、それが身体を与えて慰めるという行為にまで走ってしまうとのことで、自分でも抑えられないというのである。
 未亡人は、彼女に人生を説き、自分を大切にすることを説き、しかも、今までの男付き合いと縁を切るために、とうとう、彼女を別の地に引っ越しさせてしまったのである。

<無礼講とはいかなる宴だったのか>

 同じく収録されている
「法悦無礼講」は、
鎌倉末期から室町時代を描いた古典歴史書「太平記」を久々に読んだことによる。
 中でも、気になったのが
”無礼講”という言葉と、
”文観上人”という言葉
である。
 果たして、実際無礼講とはいかなる宴だったのか、また文観上人と密教とはいかなる関わり合いがあったのか。
 さらに資料を調べていく内に、官能的なヒントを得たのである。
 それが、
「時は室町時代初期、文真上人は淫靡極まる中の陶酔によって悟りを開くという・・・」
というストーリーにつながっていった。

<日本の外で接するとどのようなSとMの接し方になるのか>

 そして、3本目の収録作品である
「ご主人様、私は貴方の奴隷です」は、日本と海外では、当たり前のことかもしれないが、SMに対する考え方が異なるのではないかという発想からである。
 海外の方から聞いた話からすると、SMの概念、実際のプレイ感覚、パートナーの求め方、接し方等々が、個々の国の社会観とも相まって基本的なとらえ方が違うと思った。
 それなら、日本人と外国人が、日本の外で接するとどのようなSとMの関係を持つのか描いてみたいと思った。
「念願のドイツ留学を果たした麻美に何が起こったのか・・・」
 だが、本作品のそのような意図に対して、本当に描ききれたかと云えばかなり不十分ではなかったかと思う。
 今日、日本の縄師、緊縛師、SMパフォーマーが海外に招かれ、イベント等に参加し、また海外の同好の方々も少なからず訪れるようになっているが、いずれ、この主題には再挑戦してみたいと思っている。

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参考:プチSM千夜一夜ものがたり第40夜「被虐の血」
   2.麻美篇 (8) 転機 turning point ~結婚時代~
   全国電マ快楽地獄責めの会 会報 その2 クリイキ地獄責め
   はじめに