<「・・・それなら、同じようにしてみたいと思ったことはありますの」>

 先日頂いたお便り【9/14(金)「先日ネット見ていたらアレと似たような物のがあったから」】はずいぶんとなつかしいものだった。
 お読みになって頂いた方には”アレ"という彼女にもどかしさをおぼえられたかもしれない。

 昌子(未だに本名か、仮名か不明)と出会ったのは、東京の場末の映画館だった。
 もっとも出会ったと言っても、映画が終わって明るくなった時、初めて彼女に気がつき、互いに目と目があってしまったというものだった。
 平日の昼間というせいもあってか、他にはそのまま寝てしまっているような若者の他、数人の高齢者だけだった。
 三本仕立てだったが、彼女はその映画が終わると立ち上がり、しかも振り向いて私の方を見たのだった。
 その”誘惑”に、こちらも立ち上がってしまい、とうとう二人してその映画館を出てしまった。

「あのー、よろしければその辺でお茶でもいかがですか」
「はい」

 それまでそんな風にナンパまがいのことをしたことがなかったのだが、相手がちゅうちょなく同意したのには驚いた。(こっちの心臓はバクバクだった)

「あのー、*ああいう映画はよくご覧になられるのですか」
「いえ、今日が初めてでした」

*ああいう映画
「ウォーターパワー/アブノーマル・スペシャル」(英語名 WATER POWER)
 当時は世界初の浣腸プレイ映画と称された。
ウォーターパワー/アブノーマル・スペシャル VHSネットレンタル ビデオ博物館 廃盤ビデオ専門店 株式会社kプラス">「ウォーターパワー/アブノーマル・スペシャル」

 後で聞けば、彼女は以前スポーツ新聞か何かで、その映画の告知を見て以来取りつかれてしまったとのことだった。
 だが、そう思っても他人には言えず、女性一人でそういう映画を鑑賞するなど、未だビデオ等が普及していない時代であった当時では考えられなかった。
 しかし、場末の映画館で三本仕立てで流されるようになった頃、とうとう彼女は決心し、今日に至ったそうである。(私の方も、既に他の映画館で何回も観ているにもかかわらず、毎週映画案内を調べながら、多少遠くても欠かさずに見に行っていた。)

「あの映画の内容に興味がおありなのですね」
「はい、とっても」
「僕もです。もう、何回も観ています」
「・・・それなら、同じようにしてみたいと思ったことはありますの」
「え」

 正確には覚えていないが、確かこんな会話だったのではないかと思う。

<浣腸され、栓をされ、そのまま排泄を我慢をさせられる>

 翌週待ち合わせをしたのだが、前回彼女は近寄りがたいほど気品にあふれていた和服姿だったのだが、その日は洋服でよく似合っていた。
 未だライターとして小説デビューもしていない頃で、既にSMの世界の中でも浣腸(そもそもSMの世界へ引き込まれてしまったのは、古本屋で見たSM雑誌の浣腸のグラビアだった)に興味を持っていた私としては、それまで集めていたグッズを類大きなバッグに詰めて持参した。

 そのバッグを指して、今日は色々持ってきましたご覧になりますかと話すと、彼女は大きくうなずいた。
 当然それらを喫茶店の中で広げる訳にはいかないので、ラブホテルへ入ったのだが、彼女は黙ってついてきた。

 そして部屋に入ると、早速バックを開いてその中身をテーブルの上に広げていった。
 当時だとすると、薬局、大人のおもちゃの店、SM雑誌の広告の通信販売等で会と求めたイチジク浣腸他各種ディスポーザルタイプの使い捨て浣腸器、ガラス製シリンジ100ccエネマシリンジ等々だったと思う。
 そして使い方などを彼女に説明していった。

「あ」

 彼女が思わず手にしたのが、シリコンピッカーカテーテルイルリガードル1000mlだった。

「・・・これ、これ、使っていただいてもいいの」
「使ってって・・・え」

 一瞬頭が真っ白になったのだが、もう以前からの普通の女性(SMクラブのM嬢ではない)に浣腸ができるという夢が現実になる、そういう思いだった。
 こうして、その日、改めてシャワーを浴びてバスタオル一枚になったた彼女がベッドの上にうつ伏せになった。
 後で聞けば、彼女のイメージは、映画の中に出てくる海外の風俗店の病室の処置室のイメージだったとのことだ。
 そして、彼女が本当に求めたかったのは、浣腸され、栓をされ、そのまま排泄を我慢をさせられるという状態にあることだった。
 その点バルーンを膨らませることによって、浣腸液が出てこれないようにするは理想的だったのである。 

「どうも、色々お世話になりました」
「え、それって」
「実はもう、これからは来れませんの」
「はあ」

 およそ、半年、多い時には月2回も彼女と出会い、互いの欲求を満たすことができたのだが、実は彼女は東京在住ではなかったのをその時まで知らなかったのである。
 そしてよろしければということで、彼女には二人で愛用したを渡したのだが、それが今回の彼女のメールでいうところの”アレ”なのである。

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参考『ウォーターパワー アブノーマル・スペシャル』(1977)浣腸強姦魔を扱った問題作!
   カナザワ映画祭④ 「ウォーターパワー アブノーマルスペシャル:エネマ版」