<テーマ選択ポイント>
 自分や他人のことをサドorマゾと決めてしまう前に、目を通す必要があるかも

<あらすじ>
 マゾヒズムはサディズムの裏返しではない―。
 サドとマゾッホの相互補足性の限界を論じ、不当に歪められた作家マゾッホの独創性とすぐれた現代性を、神話学や記号学、文化人類学、臨床医学など広範な領域から読み解く。
 不当に歪められた作家マゾッホの独創性とすぐれた現代性を証すフランス思想の巨星ドゥルーズの名著。
(目次)
 ・サド、マゾッホ、そして二人の言語
 ・描写の役割
 ・サドとマゾッホの相互補足性の限界
 ・マゾッホと三人の女性/父親と母親
 ・マゾッホの小説技法の要素
 ・法、ユーモア、そしてイロニー
 ・契約から儀式へ
 ・精神分析学
 ・死の本能とは何か?
 ・サディスムの超自我とマゾヒスムの自我

<本> 

著者: ジル・ドゥルーズ /蓮実重彦
出版社: 晶文社
(本作品に映画はありません)

<参考:著者ジル・ドゥルーズ>
(Gilles Deleuze, 1925年1月18日 - 1995年11月4日)は、フランスの哲学者。
 パリ第8大学(ヴァンセンヌ-サン・ドニ)教授。
 パリ生まれ。ほとんどパリから離れる事はなかったという。
 ソルボンヌ大学で、カンギレムやイポリットらのもとで学ぶ。
 ただし、当時は、サルトルの影響の方が強かったが、それは哲学的な概念上の影響というより、その「時代」によるものらしい。
 共産主義や現象学にはあまり同調しなかった。
 近世哲学史の読み直しをはかろうとする研究から、哲学者としてのキャリアをスタート。
 ベルクソン、ニーチェ、スピノザ、ヒューム、カントなどについて、彼独特の視点から論じた研究書を次々に書きあげる。
 その過程で自身の哲学を練り上げていった。
 ドゥルーズは、数学の微分概念を哲学に転用して、差異の哲学を構築し、スコトゥスの存在の一義性(これについては、アラン・バディウのドゥルーズ論に詳しい)という視点から、ヒューム、スピノザ、ベルクソンらの著作を読み解いた。
 また、プルーストやカフカやマゾッホ・サドといった近代文学の読解、画家のフランシス・ベーコン論、映画論(『シネマ1, 2』)などの著作も著している。
 フーコーとの親交は良く知られ、彼の死後、フーコー論を著す。

<参考>
 マゾッホについては、NO.4「毛皮を着たヴィーナス」を参照
 サドについては NO.30「発禁本-SADE」、NO.3サド「悪徳の栄え」参照

<本ブログ主宰 川口青樹(カワグチ セイジュ)のお気に入り>
 ・サド、マゾッホ、そして二人の言語
 ・サディスムの超自我とマゾヒスムの自我

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参考マゾッホとサド
   '10読書日記86冊目 『マゾッホとサド』ジル・ドゥルーズCommentsAdd Staropukeni
   『ドゥルーズ――没後10年、入門のために』河出書房新社