<テーマ選択ポイント>
 奴隷にとっての幸せとは?
解放されるだけではだめなのです。

<あらすじ>
 舞台は1933年のアラバマ州。
 縄張りを失って旅をしていたグレース(ハワード)たちギャング団は大農場マンダレイの前で黒人の女に呼び止められる。
 そこでは依然として奴隷制度同様の搾取が横行し、今まさに「使用人」の一人ティモシー(バンコレ)がむち打たれようとしていた。
 グレースが銃の力で割り込むと農場の女主人(バコール)は息絶えてしまう。
 命令するものを失って途方にくれる黒人の使用人たちをみてグレースは、マンダレイを民主的で自由な共同体につくりかえる決心をする・・・

<映画>
「マンダレイ」「マンダレイ」(Manderlay)
製作:2005年 デンマーク/スウェーデン/オランダ/フランス/ドイツ/アメリカ
監督:ラース・フォン・トリアー
出演:ブライス・ダラス・ハワード:グレース
   イザック・ド・バンコレ:ティモシー
   ダニー・グローヴァー:ウィレルム
   ウィレム・デフォー:グレースの父親
   ジェレミー・デイヴィス:ニールス
   クロエ・セヴィニー:フィロメナ
   ローレン・バコール:女主人
   ウド・キア:ミスター・カースプ
   モナ・ハモンド:オールド・ウィルマ
   ジャン=マルク・バール:ミスター・ロビンソン
   ジョン・ハート:ナレーター
(本作品に原作本はありません)

<参考:「マンダレイ」> 
 2005年のカンヌ国際映画祭コンペティションに、トリアーの監督作としては通算7本目のノミネートを果たした。

<参考:トーキングヘッズNO.27特集「奴隷の詩学」
 マゾヒズム、メイド喫茶、人形愛好、SM文学…。
 しもべになることの快楽を徹底解剖。
 沼正三、卯月妙子らのインタビューを収録。
 ブルーノ・シュルツ絵画論、江戸川乱歩論なども掲載する。
 詳細は、NO.97「奴隷の詩学」参照

<参考:アメリカ合衆国の奴隷制度の歴史>
(The history of slavery in the United States)
 イギリスがバージニア植民地に始めて入植した直ぐ後に始まり、1865年のアメリカ合衆国憲法修正第13条の成立で終わったことになっている。
 動産としての奴隷制が拡がる前に、白人と黒人などの間に典型的なものでは4年から7年の間で続く「年季奉公」と呼ばれる労働契約の仕組みがあった。
 1662年までに、アメリカにおける奴隷制は法令の整備によって制度化され、主にアフリカ人とその子孫、および偶にアメリカ州の先住民族にも適用された。
 17世紀の終わりまでには、アメリカ植民地の南部において奴隷制が一般化されたが、北部との程度差があった。
 1640年代から1865年まで、現在のアメリカ合衆国領域内ではアフリカ人とその子孫が合法的に奴隷化されていたが、その所有者は圧倒的に白人であり、ごく少数が先住民や自由黒人であった。
 この奴隷所有者の大多数は南部にいた。
 南北戦争の前の時点で南部の4家族に1軒が奴隷を所有していた。
 黒人の95%は南部に住んでおり、南部の人口に対しては3分の1に達していた。
 これに対して北部における黒人の人口比率は1%に過ぎなかった。

<本ブログ主宰 川口青樹(カワグチ セイジュ)のお気に入り>
 第7章「収穫」(グレースが肉体的欲望を満たす)、終章(グレースが鞭打ち)

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参考自分の首を。
   『マンダレイ』ラース・フォン・トリアー監督(2005デンマーク) (8)
   父親の権力とリベラリズム
   『マンダレイ』 ラース・フォン・トリアー 2005