MドリームのBlog

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SM本

NO.15「鍵」

(カギ)

<テーマ選択ポイント>
 自分の痴態を夫に見られることに興奮しながらも、口にはださず日記を通じてのみその赤裸々な訴えを知らしめようとする妻は、心に被視姦のM性=心の露出Mではないだろうか。

<あらすじ>
 封建的な家庭に育った貞操観念の強い妻と初老を迎えた大学教授の夫。
 肉体的な下降期にある夫は、妻の旺盛な性欲を満たすことができない。
 美しい妻の肉体に日々妄想を募らせ、とうとう若い男を妻に近づけることで、自らの衰える性欲を掻き立てようとする…。
 原作:谷崎潤一郎 注:たにざき じゅんいちろう

<映画>
「鍵」
製作:1959年 大映
監督:市川崑
出演:中村鴈治郎[2代目]、京マチ子      

「鍵」
製作:1974年 日活
監督:神代辰巳
出演:観世栄夫 、 荒砂ゆき

「鍵」
製作:1983年 東映
監督:木俣堯喬
出演:岡田眞澄、 松尾嘉代

「鍵」
製作:1989年 イタリア/フランス
監督:ティント・ブラス(Tinto Brass)
出演:フランク・フィンレイ(Frank Finlay)、ステファニア・サンドレッリ(Stefania Sandrelli)

「鍵」
製作:1997年 若松プロダクション 
監督:池田敏春
出演:柄本明 、川島なお美 

<本>
鍵・瘋癲老人日記
著:谷崎潤一郎 新潮文庫

<コミック>
鍵 コミック版
出版社: 小池書院

<参考:谷崎 潤一郎>
(タニザキ ジュンイチロウ)
 1886年(明治19年)-1965年(昭和40)明治・大正・昭和を代表する文豪の一人。
 谷崎潤一郎は1886年(明治19年)東京市日本橋区(現・中央区日本橋人形町)に、活版所を営む資産家の家の次男として生まれた。
 小学校卒業の頃に家の経済状態が苦しくなったが、住み込みの家庭教師をしながらの書生生活を経て府立一中(現、東京都立日比谷高等学校)に入学。飛び級をするほどの成績を見せ、14、5歳頃から散文や漢詩を書くようになり、一高時代には小説を校友会雑誌に発表しはじめた。
 東京帝国大学国文科に入学するが、父の家業の失敗により家計が苦しくなり授業料未納のために中退。
 1910年(明治43年)9月、小山内薫、和辻哲郎、大貫晶川らと第二次「新思潮」を創刊したが直ちに発禁。11月、実質のデビュー作『刺青』を「新思潮」に発表、続けて『麒麟』なども発表。
 1911年(明治44年)3月、「新思潮」廃刊。しかし、明治40年代という自然主義文学全盛の文壇の中で、全く問題にされず、煩悶し神経哀弱に陥っていた。
同年「三田文学」11月号誌上で『刺青』が永井荷風に激賞され、文壇的地位を確立した。
以後耽美的作風で長短様々な小説をてがける。映画監督など新規の芸術にも興味を示す。
 関東大震災後は古典的な文体、題材で小説を書く。
 『痴人の愛』1924年、『卍』1928年、『春琴抄』1933年、『細雪』1943年~1948年、『少将滋幹の母』1949年(昭和24年)、『鍵』1956年(昭和31年)など、豊潤な官能美と陰影ある古典美の世界を展開して常に文壇の最高峰を歩みつづけた。
 1956年(昭和31年)の「鍵」は、その大胆な性描写が、芸術か猥褻かをめぐってセンセーションを巻き起こし、最後の高峰といえる1962年(昭和37年)の「瘋癩老人日記」へとつながっていく。
 70歳を越えて、いち早く「老人の性」をテーマにし、世を沸かせた。
 『細雪』により毎日出版文化賞1947年(昭和22年)及び朝日文化賞1949年(昭和24年)を、『瘋癲老人日記』1961年(昭和36年)で毎日芸術大賞を1963年(昭和38年)、また、1949年(昭和24年)11月には、志賀直哉と共に第8回文化勲章を授与された。1941年(昭和16年)、日本芸術院会員、1964年(昭和39年)、日本人としてはじめて全米芸術院・アメリカ文学芸術アカデミー名誉会員に選ばれた。
 1965年(昭和40年)7月30日、腎不全から心不全を併発して神奈川県湯河原町・湘碧山房で死去。享年79歳。

<参考:谷崎潤一郎と女性像> 
 1919年(大正4年)春、石川千代と結婚したが、しだいに貞淑で従順な千代とうまくいかなくなり,しだいに千代の妹のせい子に関心を移していった。(千代夫人の妹せい子を15歳で引き取り養育、「痴人の愛」モデルと言われている)
 1923年(大正8年)、小田原に転居するが、その頃潤一郎の親友となっていた佐藤春夫が、潤一郎にしいたげられている千代夫人に同情し、やがてそれが愛情に変わる。
潤一郎は千代を春夫に譲ろうと約束するが、途中で翻意したため春夫は潤一郎と絶交する。
 1930年(昭和5年)潤一郎は妻千代と離婚し、千代は佐藤春夫と結婚した。
 翌年、古川丁未子(ふるかわ とみこ 文藝春秋社「婦人サロン」記者)と電撃結婚するが、潤一郎の心を占めていたのは、むしろ松子であった。
 松子は、船場の豪商根津商店の御寮人で24歳一児の母であった。初対面のときから強く惹かれた潤一郎は以来ひそかな思慕を抱き続ける。
 1932年(昭和7年)、根津家は没落し、夫と別居中の松子が住む魚崎町横屋川井の家の隣に、潤一郎が移ってきた。
 垣根から行き来し、ついに潤一郎は松子に愛を告白する。
 この3月、佐藤春夫の主宰する「古東多万」に発表した「倚松庵十首」や多数の書簡に潤一郎の松子への想いの数々が綴られている。
 1934年(昭和9年)丁未子夫人と離婚。
 1935年(昭和10年)旧姓森田松子と結婚。
 当時の作品には、鮮烈な物語性の中に、優艶豊麗な女性像が描かれている。
 それは、母関の面影を引くとともに、この時期の潤一郎の思慕の対象であった松子を投影している。
 潤一郎は、松子によって自己の文学の主調音を高らかに歌い上げ、そしてそれは代表作「細雪」へとつながっていく。

<本ブログ主宰川口青樹(カワグチ セイジュ)のお気に入り>
 1959年の大映の映画:脳梗塞で倒れて寝ている夫の前で、着物を脱ぐように命じられ目の前で妻が全裸になるシーン
 1997年の東映の映画:夫婦が互いの日記を密かに盗み読むシーン。

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NO.13「およう」

<テーマ選択ポイント>
 決してM女性が悪い訳ではありません。
 でも、天性としてMが似合う女性にはその妖美さゆえに周りが振り回されてしまうのです。

<原作>
「外道の群れ」(げどうのむれ)-責め絵師 伊藤晴雨伝-
著:団鬼六(だん おにろく)
 あらすじ :緊縛された女体美に魅かれ、生涯責め絵師として生きた伊藤晴雨。晴雨が惚れきった島田髷の似合う兼代(お葉)は、美人画で知られる竹久夢二と恋に落ちてしまう。愛人を奪い取り、お葉によって才能を開花させた夢二に、晴雨は嫉妬で身を焦がしてゆく―。妖しい雰囲気に満ちた大正時代を背景に、外道たちが織りなす変態絵巻

<映画>
およう [DVD]
2002年松竹竹久夢二生誕百二十周年記念作品
監督 : 関本郁夫
出演: およう … 渋谷亜希  竹久夢二 … 熊川哲也 伊藤晴雨 … 竹中直人
映画「およう」予告編

<本>
外道の群れ―責め絵師・伊藤晴雨伝 (幻冬舎アウトロー文庫)
幻冬社アウトロー文庫 著:団鬼六

<参考:伊藤晴雨>
いとう せいう、1882年 - 1961年)
 明治15年浅草に生まれる。本名伊藤一。父貞次郎は彫金氏。
 幼少時から光琳派の絵師野沢堤雨に弟子入り。12歳の時、本所の象牙彫刻師内藤静宗のもとに丁稚奉公。
 23歳で内藤家を飛び出し、画家を志すが仕事が無く芝居小屋に入りびたるうち芝居の看板絵描きとなる。
 明治40年毎夕新聞社に入社、連載の講談、小説の挿絵の他演劇評も担当、好評となり売れっ子挿絵画家となる。
 28歳で新派の背景画家玉置照信の義妹竹尾と結婚。
 大正6~8年頃、鈴木かねよ(兼代、お葉、およう)をモデルに責め絵を書く。
この女性を通じて、洋画家藤島武二、竹久夢二と知り合う。
 大正8年頃おようは竹久夢二のもとへ去る。
 同じ頃、竹尾と離婚。美術学校のモデル佐原キセと知り合い2度目の妻とする。
12月キセ女をモデルに初めて雪責めを撮影。
 大正9年6月妊娠中のキセを逆さに吊るし撮影。
この写真が雑誌「変態資料」の扉絵に掲載され発禁処分となる。
 昭和2年「江戸と東京風俗史」刊行。昭和7年までに巻の六を刊行し、江戸の市井風俗を描いた資料として評価が高い。
 昭和20年駒込の自宅焼失。
 戦後はカストリ誌などに絵や随筆を寄せ、責めの大家をアピール。
 昭和35年挿絵画家として出版美術連盟賞受賞。
 昭和36年死去、享年78歳。

<本ブログ主宰川口青樹(カワグチ セイジュ)のお気に入り>
伊藤晴雨に関わった女性というと実はおよう(お葉、兼代)より後妻のキセに惹かれてしまいます。
 雪の中しかも妊娠したまま吊るされたり、氷の張った池の中へ入ったり、拷問に近い責めに耐えるという伊藤晴雨のM女としての執念を感じさせられます。

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参考:「責め」と「緊縛美」
ある絵師

NO.11「トパーズ」

<テーマ選択ポイント>
 SMクラブで働くということは、好むと好まざるとにかかわらずどんな客の欲求にも応ずることである。
その中で、Mの願望は満たされるのか。
 M願望を叶える方法として 私がご提案している一つに、「SMクラブに勤めて体験してみては」というのがあります。
 この提案にたいていのM願望女性の方が「えっ」となります。
 ただ、M願望女性の方が安心してプレイ体験できるように、私がお勧めするのは、会員の身元確認がされている完全会員制で、プレイ経験がなくてもSMに対する興味があれば勤められるM女性専門クラブです。

<あらすじ>
 目的や意志がないまま生活をするアイは、高級SMクラブに勤め、日々シティホテルでさまざまな快楽を求める客たちを相手にしていた。
占い師から「桃色の指輪があなたを幸福にする」と言われ、数日後、宝石店で見つけたトパーズの光に魅せられるアイ。  
 だが快楽の極限に迫る客達にアイの心は次第によどんいくかのようだった。
 次第に歪んでゆく彼女の前に高級娼婦のサキが現れ…。
 原作:村上 龍

<映画>
「トパーズ」 
製作:1992年 日本
監督 :村上 龍
出演:二階堂ミホ , 天野小夜子 , 加納典明 , 三上寛

<本>
トパーズ (角川文庫)
 著:村上龍  角川書店
  風俗嬢…。高層ホテルの窓ガラスに裸の胸を押しつけ、トパーズの指輪を見つめ、大理石のロビーを彼女たちは行く。
 そして、都市の光景を、サディズムとマゾヒズムの接点を行き交いながら感じる。
 この瞬間にも東京と混じり、そして疾走する女たちを村上龍はとらえた。

<参考:宝石トパーズ(topaz)>
 宝石トパーズ例:11月誕生石ブルートパーズ ハートネックレス(ハートケース付き) Moonlit doll
 水晶より少し硬い珪酸塩鉱物。 和名は黄玉(おうぎょく)。11月の誕生石。
 フッ素やアルミニウムを含み、様々な色を呈するが、宝石としては淡褐色のものが上質とされる。
 加熱や放射線照射などで色が変わる。
 語源は紅海の島トパジオス(現在ザバルガット・英名セントジョーンズ島)よりtopazos(ギリシャ語)。
 類似石・鑑別時留意すべき石はダンビュライト、トルマリン。

<参考:村上 龍(むらかみ りゅう)>
 1952年長崎県生まれ。武蔵野美術大学中退。
 大学在学中の1976年『限りなく透明に近いブルー』で群像新人文学賞、第75回芥川賞を当時最年少受賞。
「コインロッカー・ベイビーズ」で野間文芸新人賞、「村上龍映画小説集」で平林たい子賞を受賞。
 また、「だいじょうぶマイフレンド」「限りなく透明に近いブルー」「トパーズ」「KYOKO」などで自作を映画監督。
 「ラブ&ポップ」「69」「イン・ザ・ミソ・スープ」など著書多数。
 97年から「村上龍 自薦小説集」第1期全4巻が刊行スタート。
 *村上龍の著書

<本ブログ主宰川口青樹(カワグチ セイジュ)のお気に入り>
 映画の高層シティホテルで大きな窓ガラスに主人公の身体を張りつけて外へみせつけるプレイシーンと、ホテルのソファに座ったまま主人公が銀の果物皿に放尿させられるプレイシーン。(セイジュも最初のSMクラブ嬢体験はシティホテルでした)

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参考:トパーズ
「トパーズ」 村上龍
トパーズ(村上龍)
都会の官能と退廃を鋭く描いた問題作~村上龍原作・監督「トパーズ」

NO.10「愛の嵐」

(あいのあらし)

<テーマ選択ポイント>
 過去に自分の意思に関係なくSM体験をさせられ悪い思い出だったはずなのに、あるキッカケでよみがえり今度は惹かれていってしまう、そんなケースのお話です。
 せいじゅの主宰しているMドリームでも、過去にプレイ経験があり、現在人妻という方からご相談されるパターンに似ています。

<原作>
(映画のみ、監督のリリアーナ・カヴァーニが「第三帝国の歴史」というテレビ番組の取材のために、収容歴のあるユダヤ人女性をインタビューしたことがきっかけで脚本・映画化となりました)
あらすじ:かつてナチスの親衛隊将校だったマックスは、ナチス戦犯を裁く裁判を前にして今はホテルの受付係としてひっそりと暮らしていた。
 ある夜、そのホテルに宿泊したオペラ指揮者の妻を見るなり驚愕した。
 その女性こそ、戦中の強制収容所でもてあそんだ少女ルチアだったのだ。
 暗く凍てついたウィーンの街に、逢ってはならない2人は運命的な再会を果たし、再び愛欲の世界に溺れていく…。
 
<映画>
愛の嵐(Il Portiere di notte、The Night Porter)
1973年 イタリア・アメリカ     
監督:リリアーナ・カヴァーニ(Liliana Cavani)
主演:ダーク・ボガード(Dirk Bogarde) 、シャーロット・ランプリング(Charlotte Rampling)

<参考:監督リリアーナ・カヴァーニ>
 イタリア人。1936年生まれ。
 イタリアの映画学校を卒業後、テレビ用作品の監督を手がける。
 学生時代にヴィスコンティ論(ルキノ・ヴィスコンティ(Luchino Visconti 1906-1976 イタリア人)監督、「郵便配達は二度ベルを鳴らす」「夏の嵐」等制作)を書くほどに彼に心酔していた。
 愛の嵐は破戒的な内容のために当時公開を見送られていたが、ヴィスコンティのバックアップにより上映された。
 尚、作品はユダヤ人団体からの抗議を受けた。

<参考:懇談社の週刊20世紀シネマ館(44) 1975年>
「銀幕の主人公たち」として「愛の嵐」でのシャーロット・ランプリングの姿が表紙を飾り、「監督物語」に問題作を次々と発表した監督として「愛の嵐」の脚本・監督のリリアーナ・カヴァーニが紹介されています。

<セイジュのお気に入り>
 シャーロット・ランプリング扮する人妻が自分の荷物を持ってホテルを出て、ある建物の扉を開けるシーンと、戦中の思い出としてトップレスのままサスペンダー&ナチ帽姿で踊るシーン
 シャーロット・ランプリングは少女から人妻まで演じきっている。

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参考:『愛の嵐』リリアナ・カヴァーニ
   今日の一枚の絵 第67回
   愛の嵐
   「愛の嵐」リリアーナ・カヴァーニ
   「愛の嵐」
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